月が昇るのを見るのが好き

昇るというかね、左から右にすーっと移動していくのを見てる。冬は月がにじむね。

今日は朝から満員電車に乗った、九時の電車は川崎までしか混まないからステキだよ。
そんでね、会った友達二人は私の前髪にはあえて触れないでくれた。バイト先のチーフはそういうの好きだよって言ってくれた。あんまり恥を感じずに生きていけるね、でも恥という感覚をもっと意識していたらあたし確実にもっとまともだったよ。

お昼に食べたベトナム料理屋さんのサラダとチャーハンとヌードルはすんげうまかったんだ。その後のデザートがねものっそいまずかったの。あんな物が食べ物だなんて!!
ヨーグルトとココナッツミルクが混ざっててバナナが入ってて温かったの。今まで食べれないものなんかないよ〜と豪語していた自分ですが、世間知らずだったよ、こりゃあ。あまりにまずすぎて友達に薦めるのも申し訳なかった・・・。

そんでバイト後。
電車の中で酔っ払ったおじさんに話し掛けられ、すんごい感謝され最後は堅い握手を交わして別れました。
なんかO菱商事の人で5年振りにイギリスから帰国して新宿でパーティー開いてもらって飲んで帰ろうとしたら、金沢文庫までの帰り道わからなかったんだって。
回りの人が不親切で電車の乗り換えとかちゃんと教えてもらえなくて3時間くらいいろんな電車に乗って迷ってたらしい。東京の人は冷たいとすごい悲しそうな顔で訴えられ、久しぶりに会う家族にどうしたらいいか相談され、トイレに飾ってあった「花には水を 家族には愛を」の言葉に感動したけど君はどう思うとか聞かれたりしながらね20分くらい隣の席に座ってたのさ。

ごめん!!すごい感謝してくれたのはうれしく思うけれど、私そんないい人じゃないんだ。ただ邪険に扱って変にからまれたりしたくなかったからなんだ。相手の話を聞くのは私の自衛手段であって真心とかじゃない。
心から感謝してくれてそれを形に表そうとまでしてくれたそんな素直で純粋で人のよいおじさんの好意をそのまま受け取るには申し訳なさすぎた。
でも真剣に見ず知らずの私に語るおじさん見てて途中からはずかしいとか早く駅ついてくれとか思わなくなったのでちょっとは許してくれるといいな。家族が駅で待っててくれるといいね。

イギリスにいた5年間、失敗は許されないとばかりに神経が張り詰めるばかりで緩ませることもできずにすごしてきたんだろうな〜そしてやっと帰ってきた日本が慣れ親しんだ故郷とは思えない程様変わりしていてまた溶け込めない状況になっているのかなあとか想像すると、こわいね。私もいずれ乗り越えなければならないのかな。

うーむ。にしても電車の中で見ず知らずの人に声かけられる率高いです。
酔っ払いにからまれ・・・た時も最後感謝されてたな、なんでだっけ?まぁ、よっぽど隙が多いのかもしれないね。