ディラン効果

気づいたら口ずさんでる無意識に歌ってしまう、こんな効果をディラン効果というらしいのですが、歌じゃなくって単語もこれにあてはまるのかしら。
それは「ノイシュバンシュタイン城」「エレメンタル西洋経済史」です。一時的に頭の中で大流行してしまう単語もけっこうあるんだけどこの二つは私の脳内にかれこれ2,3年住んでいますな。
あと、昨日たらさんと電話してて「クワオガ」という単語が出た時ああ、これ私が高校生の時四六時中頭の中で唱えていた単語だーとまたもやアドレナリンが溢れ出しました。

煮え煮えアジアパー伝 (講談社文庫)

煮え煮えアジアパー伝 (講談社文庫)

今まで西原の漫画しか読んでなかったけど、今回は鴨志田の文章を真面目に読んでしまった。
彼のアル中としか思えない生活にはまったく共感できないしかっこいいとも思えないけれど、片道切符でバンコクに行って日本人観光客なんか来ないとこで生き抜いてきたその人生はすごいと思う。
彼のような出会いがしたいと思うけれど、私だって日々何かしら出会いを繰り返しているわけで足りないのはその出会いから何かを経験したり感じ取る敏感さなのかもしれません。
社会階層が異なっていても、文化が違っていても、人には何か共通のものがある そんな可能性を感じ取れてちょっとうれしかった。
私は普段から常に自分の行動は人につながっていると考えていて、自分が誰かにした親切は廻り廻って別の誰かから親切にされて帰ってくると考えています。まあ抑圧の委譲なんてネガティブなことも同様に廻ってしまうのだろうけど。・・まあそんなことをミャンマーのおじさんは「縁」ということで伝えたかったと思うのですよ。
とはいえ、この本基本的に真面目で考えさせられること満載なんですがパンツ職人のくだりにはむしろ哀愁を感じます。夢溢れる男性には特に読んでもらいたいかもしれん。

大酒飲み作家の西原と二ノ宮知子。二ノ宮は安心して心から笑えるけど、西原は時々ふっと怖くなる。笑って流してしまってはいけないことがさらりと書かれていたりする。ちくろ幼稚園とか怖くなったなぁ〜不安定さを補おうとして無骨なでっかい不安定さができあがってしまったような。
もっかい読み返したい。